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『聴かれた女』しまおまほvs蒼井そら ウィークエンド・トークショー
2/11(日)、山本政志監督が注目する次世代の映画作家・柴田剛監督を迎えて、ウィークエンド・トークショーを開催しました。
柴田剛監督の最新作『おそいひと』の予告を上映しながら、お二人に映画について熱く語っていただきました。
(以下、山本政志監督=山本、柴田剛監督=柴田)

山本:
今回、俺がいいなと思う4人の若い監督は、基準として、やっぱり人間が面白くないとだめだなと思っていて。最近、映画的な技術ばかりが向上していって、カッティングの器用さとか、そういうので魅せる作品が多い。けど、やっぱりそうじゃなくて、作り手がどういう人生を歩もうとしているのか、どこからものを見ようとしているのか、そういう姿勢が感じられる人としゃべりたい。剛は、前に原爆の映画を撮ってるよね。
柴田: 原爆の映画は、『NN-891102』といって、7年前に作ったんですけど。
山本:
原爆の音を題材にしていて。
柴田: 5歳の子供が長崎の原爆にあって、原爆の音で音楽に目覚める話です。
山本: それと、まだ公開はされていないんだけど、『おそいひと』っていう極度の身体障害者が、連続殺人をしていくっていう作品を観て、やっぱりたいしたもんだなと。どこからものを見るかっていうのが、できていると思って。それで、剛を選んだ。
ところで、『おそいひと』はどれくらい期間かかったの?
柴田: 無目的で撮っちゃってたんで、気づいたら1年半撮影かかってて。ま、合間にバイト入れながらですけど。その間に、もらった製作費全部食いつぶしちゃって。それで、2年間家なくて、助監督の家とか転々としてたんですけど、気づいたら、関西空港の真向かいの泉佐野にいて。スーパーで魚さばいたりなんかしてて。ハッと気づいて、「違う」と思って
山本: (笑)
柴田: 気づくのに2年かかったんです。
山本: わかる、わかる。俺も昔そういう時期があった。ロビンソンなんかそうだよ。始めの準備からしばらく、自分の事務所作ったりとか、音楽イベントやったりなんかして。
だから、最初の台本書いてから、できるまで2年以上かかってるよ。俺も、そのとき忘れてて、気がついたの、「そうだ、俺は映画監督だ」って。
柴田: (笑)
山本: 『おそいひと』、これ、カメラすごくいいよね。
柴田: みんなで回していった感じですね。カメラも普通のVX1000とか2000とか。できちゃうもんですよね。
山本: 早く公開しろ。
柴田: はい。『おそいひと』は、できたら障害者にも観に来てほしい。
山本: こういう映画はちゃんと上映されることになってほしいよ。やっぱり作ったら観てもらいたいもんな。
柴田: ま、でかい映画館でどーんという気持ちはあんまりないですから。細々と、転々と、やっていくつもりです。


<柴田剛>
1975年 出身地横浜。
『NNー891102』(99ユ /16mm/75min/color/)製作・監督・脚本・編集。同作品は2000年ロッテルダム映画祭、SONAR 2000、 2001年NELSON-ATKINS美術館で招待上映され、同年8月シネマ下北沢レイトショー(現シネアートン)4週間公開上映。その後パンクライブドキュメント『ALL CRUSTIES SPENDING LOUD NIGHT NOISE 2002』(02ユ/DV/60min/color/stereo)を制作、好評を博す。『おそいひと』(04ユ/DV _35mm/83min/B&W part color/stereo)は長編第2作となる。同作品はTOKYO FILMeX 2004コンペティションに選ばれ、その後13カ国 15映画祭で上映。2005年ハワイ国際映画祭にて Dream Digital Awardを 受賞。2007年日本全国とカナダで公開待機中。次回作はフーテンのバンド青年の話を今夏撮影。
>>>『おそいひと』公式サイト