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『聴かれた女』JamieMorrisvs山本政志 ウィークエンド・トークショー

 

2/24(土)、山本政志監督が注目する次世代の映画作家・Jamie Morris監督をお迎えして、ウィークエンド・トークショーを開催しました。2年前に来日し、暴走族と右翼のドキュメンタリーを制作しているJamie Morris監督に、撮影に至った動機等を伺いました。(以下、山本政志監督=山本、Jamie Morris監督=Jamieと記載させて頂きます)

 

山本:
日本に来ることを決めた経緯は?
Jamie: アメリカをつまらなく感じて。最初は英語の教師として日本にやって来て、名古屋に住みました。そのとき、暴走族というものに興味を持って、一度アメリカに帰ったんですが、暴走族を撮りたいと思い、戻ってきました。
山本: どうやって暴走族に接触したの?
Jamie:
英語を教えていた生徒の中に、暴走族の友人を持っている生徒がいて、話をしてもらって、最初の撮影に行きました。その後、写真家の吉永マサユキさんの紹介で暴走族と正式にコンタクトがとれて、取材を始めました。
山本: 吉永は、暴走族とか撮ってるカメラマンだから。
Jamie: 吉永さんに、日本に住んで取材活動した方が、もっと面白いことが出来るだろうと言われて日本に住むことを決めました。
山本: どうして暴走族に興味を持ったの?
Jamie: ティーンエイジャーの反抗的で暴力的な姿と、道路に出る際に着飾る異様なスタイルを非常にクールに感じて。
山本: 撮影の時には、一緒に走ったんでしょ?
Jamie: もちろん。
山本: 楽しそうだよね。
Jamie: 見ていた時より、面白かった。
山本: 音楽はどうしたの?
Jamie: BuBu(無舞)という名古屋のバンドに作ってもらいました。伝統的な狐の仮面つけて弾く三味線とエレクトリックなダンスミュージックを融合した演奏をするグループです。
山本: 暴走族っていうのは、けっこう堅苦しいところがあるけど、その辺は大丈夫だった?
Jamie: 彼らは、自分たちが革命的な存在だと信じているから、取り上げられることに対しても、撮られることに対しても、関心があったようで、問題はなかったです。
山本: 右翼に関してはどうだった?天皇陛下とか。
Jamie: 興味深いシンボルのひとつだと思います。日本において、政府と天皇が違うものとして捉えられていることも面白い。名古屋から東京に来る時、右翼の街宣車に乗って移動したんですが、寝ても覚めても音楽が大音響で鳴っていて、とても不思議な体験でした。それと、童謡も流していて。怖い人たちなのに、なんだか面白かった。
山本: 今観たJamieの映像にも出てた奴は、俺の知り合いでもあるんだけど、この前Jamieの田舎に遊びに行ったらしいね。
Jamie: 酔っ払っていた時に彼と電車で会って、彼もビールを飲んですぐに酔っ払って、この映画について話をした。彼がジャーナリストということもあって、取り扱っているサブジェクトがすごく近かったから、すぐに意気投合しました。
山本: そういうバカ同士が友達になっていくといいよね。


Jamie Morris
米国で発売された吉永マサユキの写真集『BOSOZOKU』に感銘し、'03年に来日。以後、日本に滞在し、暴走族や右翼のドキュメンタリーを制作、現在編集中。